珠玉のスターリングエンジン模型Ａ110

スターリングエンジン模型は設計の自由度からさまざまなデザインや機構、素材、加工方法などバラエティ豊かでその魅力にすっかり魅せられてしまった方々も多いことと思います。
一台一台異なった個性、ぜひ貴方のコレクションに加えてお愉しみください。

スイスの著名な技術者による設計を元にドイツ北部ハンブルグ近郊で金属製美術工芸品の制作を得意とする工房が最新の工作機械を駆使しプロデュースした珠玉のスターリングエンジン模型です。

4組のロッド、リンケージを用いてパワーピストンとディスプレーサーが連動しクランク軸を回すメカニカルな動きも面白く、さらに黒染めの鉄、削り出しの真鍮、ヘアラインのステンレス、サンドブラストを施したアルミとそれぞれの金属の特徴を生かした仕上げとそのコントラストの調和をすっきりとしたデザインでまとめています。

ベースプレートのサイズは160ｘ85㎜
高さは140㎜、はずみ車の直径は85㎜
重さは約1.335gでずっしりと重く感じます。
軸受け、接合部には8個のベアリングが奢られ動きはとてもスムーズです。

アルコールランプの炎のあて方で回転数は変わりますが600～1200ｒｐｍほどで比較的おっとりとした反面力強く回ります。　ランプの芯は耐久性に富んだガラス繊維を使用しています。

はずみ車、アルコールランプ、シリンダー冷却部などのアルミパーツはサンドブラスト加工が施されしっとりとした上品で質実剛健な独特の雰囲気を醸し出しています。

スターリングエンジンとは

産業革命以降、蒸気エンジンが動力源の主流となり、その全盛期を迎えました。　
しかし、蒸気エンジンのメンテナンスの難しさや、度重なる爆発事故から、次世代のエンジンに対する要望が次第に高まっていきました。
そのような時代背景の中で１８１６年にロバート・スターリングにより実用化されたのがスターリングエンジンなのです。

画期的で安全なエンジンとして工業、農業、などの動力源として利用され始めましたが、まもなく実用化された高性能なガソリンエンジンやディーゼルエンジンに注目が集まり、やがて、ほとんど忘れ去られた存在となってしまいました。

しかし、温度による気体の体積変化の原理を利用したシンプルなメカニズムが幸いし、熱源（温度差）があれば動力を得られるという特長が注目され、さらに爆発工程がない外燃機関のためＮＯｘ、粒状排気物質などの有害排出物が少く抑えられるため、昨今の環境問題(再生可能なバイオマスエネルギーの有効利用）からも再評価されるようになってきました。　

太陽熱、地熱、産業排熱、生物資源などの有効利用も可能な、地球に優しい、エコロジカルなエンジンとして、世界中の様々な研究機関や企業がその可能性を研究している『古くて新しいエンジン』　なのです。

ドイツのクラフマンシップ溢れるベーム社　＆　ＨＯＧ	手のひらのぬくもりで回る超・低温度差スターリングエンジン	太陽講光で回るソーラースターリングエンジン	線路の上を走るＨＯスターリングエンジンロコ